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コラム

№108 明るい改正対応~うじゃらうじゃらと改正ラッシュ~

カテゴリー:勝手に経営診断

2018年08月20日 10時05分

70年ぶりの大改正とか、そのころは労基法を中心とする各種労働関係法令ができたということで、「ぶり」というのは当たらないのではないでしょうか。まあとにかく改正てんこ盛りですので、まず概観、そして対応の目途をつけましょう。長時間労働の是正と多様で柔軟な働き方の実現等(労働基準法等改正)が中心テーマです。

 

(1)時間外労働の上限規制の導入(もう電通事件はごめんです)

ご存じ、年間残業上限720時間、しかし、うち6カ月はマックス45時間ですからね。どうしたって特別な6ヶ月も60時間程度を目標にせざるを得ないのではないでしょうか(理論上は75時間ですかね)。また、複数月平均で80時間(休日労働含む)まで・単月100時間未満(休日労働含む)においても注意事項アリ、更に罰則(経営者の逮捕・送検)も。

 

(2)年次有給休暇取得促進策(労働者の自発的意思だけでは進まないもんで)

有給10日以上付与につき、付与日から1年以内に5日を消化してもらいましょう。結果、消化できなかった場合、経営者責任(罰金30万円)が問われるということです。

 

(3)フレックスタイム制の見直し(精算期間の延長で使いやすい制度に)

時間の精算期間を1ヶ月から3か月に、これだけは評判良いみたいです。元の法律要件をしっかり守って、精算期間の伸長が本当にメリットになるかどうか検討しましょう。しかし、給与計算担当者の負担も併せて検討しなければなりません。

 

(4)高度プロフェッショナル制度の創設(ちょっと名前が気恥ずかしいですね)

管理監督者以外で年収1075万円以上の社員の希望や同意があれば、深夜業を含めどれだけ働こうが、働かなかろうがお任せします。でも労働時間は管理することに。

「使い勝手がよろしい」「メリハリのつく働き方が実現できた」などと喜びの声が湧き上がり、上手く行ったら、年収基準が下りてくるかも。800万円?600万円?ホワイトカラーエグゼンプションにおいては400万円でしたからね。

 

(5)勤務間インターバル制度の普及促進(ちゃんと家に帰るんですよ)

EU諸国では、仕事の終わりから始まりまで11時間空けなければなりません。次の日の朝9時からの会議資料を前の晩11時まで作成していると、10時からしか働けない作成者は会議に出られないわけです。今回の法改正では、11時間かどうかは労使協定事項になっています。努力義務なのでみんなノーマークですが、これがあれば電通事件なんか起こらなかったのではないかと。努力義務ではありますが、政府はこの制度の実施企業を10%まで持って行きたいとか。いずれ義務化されることも想定して、従業員の通勤時間など整理しておく必要があるかもしれません。

 

(6)産業医・産業保健機能の強化(労働安全衛生法・じん肺法改正)

産業医さんへの期待と仕事は増える傾向にあります。ストレスチェック制度、受動喫煙対策、引き続く長時間労働対策、お願いする業務を明確にして、会社からの資料も十分提供して、しっかり機能してもらいましょう。頑張れ産業医!

 

 

◆雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保◆

 

(1)不合理な待遇差を解消するための規定(パートタイム労働法・労働契約法改正)

 

(2)派遣先との均等・均衡待遇方式か労使協定方式かを選択(労働者派遣法の改正)

 

(3)労働者に対する待遇に関する説明義務の強化

この3つ、つまりは、(3)において、「どうして私は〇〇さんより賃金が低いのですか?」などの問いに、「あなたは、契約社員だから、派遣労働者だから、パートだから。」という回答は一切ダメ。明確に理由を、会社施策などを含めて説明できなければいわゆる同一労働同一賃金問題の試練にさらされます。

 

(4)行政による履行確保措置と裁判外紛争解決手続(行政ADR)の整備

更に、この手の問題は本訴(裁判)での解決しかなかったのが、行政が相談窓口を充実したり、あっせん調停の場を整備したりしますので、おろそかに考えていると、しょっちゅう攻撃を受け、防戦一方になります。

 

さあて、わが社の労務管理上、影響あるものとないものを分別してとはいえ、本当に関係ないか?将来に向けてウッスラ心配なところは意識しておくか

さあて、ソリューションの鉄則、まずは金のかからないところから

 

第一に  社長の決断で解決できることを 社長の本気度を示しましょう
第二に  社長の決断とみんなの協力で解決できることを 会社としてスピード感を示しましょう
第三に  社長の決断と金で解決できることを 出すときは出す、社長の決断力を示しましょう
さいごに 社長の決断と金とみんなの協力で残りの問題を完全解決 これぞ会社の問題解決能力です

 

ある経営会議

専務「どうも案は出尽くしたようだな。社内のノウハウではもはやこれまでか。」

社長「そうだ、古澤でも呼ぶか?」常務「あいつ今週は夏休みです。大丈夫でしょうか?」

人事担当役員「社長。これを期に、いろいろ一挙解決、一石五鳥くらいを狙いましょう。」

いつのまにか古澤「そういうことでしたら、みんなまとめてめんどうみよう。休みは22日までです。休み明けには全開で仕事しますよ!」

一同「これで日本も安心だ。」

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